株式会社つくるひと の道具箱(第3回)

第3回「グルグループ発想のすすめ」

第3回目は「グループでの発想」を取り上げてみる。

わたしが推奨しているグループでの発想法のひとつに、 「ブレインライティング」がある。

巷では「ブレインストーミング」、
ブレストって略されて呼ばれている発想法の方が
よくきかれるかもしれない。

ブレストは、言葉を変えて表すと
「強制拡散」ということ。

拡散つまり、アイデアをたくさん出す、
ということを強制するために、
無批判、誰でも発言権があるなど
場のルールを設けて、
ファシリテーターが中心となり
会議やミーティングの環境を整える。

これは、えらい研究者たちが調べて
効果がそれほど見込めないって言われ始め、
「ブレインライティング」という手法がいいね。
となっている。

わたしたちが開発してきたカリキュラム、
たとえば、ブランド構築の8ステップでも
事業アイデアを出すときや、
ペルソナを描くときに、
ブレインライティングを活用している。

第3回「グルグループ発想のすすめ」

仕組みはカンタン。

  1. グループのメンバーがひとり1枚紙を持つ。
  2. そこにテーマに合わせたアイデアをどんどん書き出す。
  3. 1回の書き出しに時間制限をかける。
  4. 時間がきたら左どなりの人に、紙を回す。
  5. 自分の目の前にきた紙に新たに書き足していく。

これを人数分繰り返す。

という感じ。

お気づきのように、
仕組みとして、
無批判だし、誰でもが発言できる。
ということが整っている。

発想法として、
オリジナルな改良をしたのが
書き出すときのフレームワークだ。

ほとんどの人が、
白紙にマスなどでやっているんだけど、
これだと、後で情報共有が煩雑になる。

そこで、書き出すテーマのルールと、
2種類のフレームワークをつくった。

書き出すテーマのルールとは、
 ・ポジティブ
 ・ネガティブ
を両方行うということ。

たとえば、「新しいガムを開発する」って
テーマだとする。

このとき
 ・こんなガムあったらいいなー!
 ・こんなガム嫌だ!
の両方でアイデア出しを行うのだ。

 「あったらいいな=ポジティブ」
 たとえば、「痩せる」「髪がフサフサ」「成績があがる」みたく
 思いつくものを書き出していく。

ポジティブが終わってから
「嫌だ=ネガティブ」に取り組む。

たとえば、「うんこ味」「ゲロ味」「口のなかで膨らみ続ける」など
ありえないだろーみたいなことを書き出していく。

書き出すときのフレームワークは
縦軸、横軸に意味を持たせた。

 ・縦軸が新規追加
 ・横軸が発展

痩せる|筋肉がつく|くびれる
髪がフサフサ|好きなカラーになる
成績あがる

のように、
縦軸には新しい追加キーワード
横軸は、書いてあるものから発展させてもの
って感じで書き込んでいく。

これをしておくと
人の発想から発想を生むという
創発がおこしやすくなる。

もうひとつのフレームワークは
ペルソナを探るときに使うことが多いのだが、
「連想マップ」を利用する。

ペルソナが興味を持ちそうな
キーワードを中心に据え、
そこからどんな連想がつながっていくのか、
キーワードのネットワークを観るのだ。

中心に据えるキーワードは
参加するメンバーが3名であれば、3つ。

たとえば、「美白」「ライフスタイル」「結婚」という
キーワードを選んだとする。

3名であれば、それぞれを中心に書いた用紙を3枚用意して、
中心に描かれたキーワードから、連想マップのように
キーワードを拡散していく。

これをグルグル時間制限で
回していく。

ブレインライティングの良さは、
発想の数ってことで
紹介されるのだが、

わたしたちのフレームワークを使うと、
発想の数というより、
「メンバーで発想したよね」という
一体感が生まれることだと感じる。

誰かがいったから、
ではなく
わたしたちが発想した。

という一体感は、
そのあとに続く、
ブランディングや、マーケティング
新規事業の仮説立てにおいても
良い影響を与え続けるのだ。

また、ネガティブな発想の中に、
独自性が見つかるときもあるため、
ポジティブ情報、ネガティブ情報を
同等に扱う視点が身につく。

この視点はとっても大事なのだ。

※ほかにもいろいろな道具があります。
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