チームをツクル。価値をツクル。ツクリビト株式会社

リスクにあなたは騙される

あなたは遺伝子組み換え作物を使用している食品を買いますか?
もし買わないとしたらなぜですか?
通常の品種改良と遺伝組み替えとでどのような違いがあるのか知っていますか?

買わない理由は
もしかすると「なんとなく不安だから」ではありませんか?

史上最も安全で、
健康な私たちが、
なぜ不安に
怯えているのか?

この本の帯に書かれている言葉が的確に本書の内容を表現しています。

「リスクに関する本とか自分に関係ないし」
そう思ったあなた!
この本は、社会にある様々なリスクを大げさに表現して恐怖を煽る類いの本ではありませんよ。
むしろ、まったく逆なんです。

原題は「Risk - the science and politics of fear」
「恐怖に関する科学と政治学」という副題がついています。
(「恐怖に関する科学と政治学とメディア学」としたほうが適切だったかも)

私たちは歴史上最も健康で、最も裕福で、最も長生きな人間である。そして、私たちはますます怖がるようになりつつある。これは現代の大きなパラドックスのひとつである。

史上最も安全な環境で生きている私たちが
さまざまな不安を感じるのは
なぜなのか?

子供が犠牲になる凶悪犯罪の数は減少しているのに
子供の親は以前よりも子供の安全に神経質になっています。
ひと昔前なら、都会でも道で遊ぶ子供たちの姿を見かけない日はありませんでした。
それが今はどうでしょう?
道ばたで走り回っている子供の姿を滅多に見ることはできません。

なぜそうなってしまったのか?

世の中には恐怖をかき立てようとするマーケティングメッセージが反乱しています。
恐怖をかき立てて、安心するために商品の購入を勧める。
なぜそうなってしまったのか?

環境保護団体が過激な活動をするのはなぜなのか?

アダム・スミスの考えとは異なり、
人間は完璧に合理的な判断ができるわけではなく
不完全な判断しかできません。
そして、その不完全さを狙い撃ちする情報が
(意図的であるかどうかは別にして)
溢れている社会の中で、私たちはどう生き、
そして子孫にどのような社会を残せるのか。

ヒントになるのは「懐疑主義」と「計算能力」。
違う言葉を使うなら「リテラシー」です。

 

この本は、
現代に生きる私たちにとって
重要な情報を扱っています。